岡山 吉備津神社で「矢立の神事」

岡山市北区吉備津の吉備津神社で3日、白羽の矢を放って邪気を払う新春恒例の「矢立の神事」があり、参拝客が一年の無病息災を祈った。
 藤井崇行宮司が、祭神・吉備津彦命(きびつひこのみこと)が矢を置いたとされる「矢置岩」に7本の矢を並べて祈願した後、侍や山伏の装束をまとった岡山県弓道連盟会員の射手6人が登場。一人ずつ「やー」の掛け声とともに四方の空に矢を放つと、見守っていた参拝客から歓声と拍手が起きた。残る1本は本殿に奉納される。
 友人らと訪れた自営業男性(39)=同市=は「厳かな雰囲気で見応えがあった。今年は仕事などの面で飛躍の年にしたい」と話した。
 吉備津彦命が鬼神「温羅(うら)」を弓矢で倒した伝説に由来する神事。明治初期に中断後、1960年に再開した。

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