岡山 香川 瀬戸芸のアート求めファン続々

瀬戸内国際芸術祭の記事一覧 岡山

瀬戸内国際芸術祭の記事一覧 香川

20日開幕した「瀬戸内国際芸術祭2016」は好天に恵まれた連休の中日とあり、地元岡山、香川県はもちろん、国内外のアートファンらが会場の島々へ続々繰り出した。豊かな自然の中にアート作品が点在するさまは、さながら現代の“桃源郷”。島の人たちの温かい人情に触れながら、ゆったりしたひとときを満喫した。
 3回目を迎え、知名度が浸透した今回は初日から、各会場は大にぎわい。岡山市・犬島では、宝伝港を午前11時に出る定期船(定員80人)に約200人が並び、ピストン輸送状態に。船が入港するたび、地元の山南中吹奏楽部19人が演奏で盛り上げ、町内会の女性たちが手作りの紅・白・よもぎもちを配って歓迎した。メンバーの女性(69)は「回を重ね飽きられないか心配したが、前回より人が多い印象。いろんな人に出会うのが楽しみ」と顔をほころばせた。
 玉野市・宇野港では、市民ら約90人が海を背景にタップダンスを披露。岡山県西粟倉村から参加した会社員男性(28)は「いろんな島が一つになる芸術祭。力を合わせればいいパフォーマンスができることを証明したい」と力を込めた。
 島に渡った人たちは早速、お目当ての作品へ向かった。初めて犬島を訪れた大阪府吹田市の会社員男性(29)は「アートが島の自然や生活に溶け込んでいた。こんな地域で暮らすのはどんな気分だろう」。“現代アートの聖地”直島(香川県直島町)は、外国人の姿も目立った。中国から訪れた観光客(28)は、宮浦港のランドマーク「赤かぼちゃ」前で記念撮影。「東京や大阪のショッピングも魅力だけど、これは心に残る体験。日本のイメージが変わった」と声を弾ませた。
 予想を超える人出に一部で混乱も。世界的アーティスト・スプツニ子!さんの新作などで注目される豊島(香川県土庄町)は、宇野港との間の旅客船が定員を超え、行き先を変更したり、後続を待つ人が続出。豊島美術館も一時、百数十人の列ができた。女木島(高松市)から高松港へ向かうフェリー(定員250人)の最終便は約120人が積み残され、臨時便を出した。
 瀬戸内国際芸術祭実行委は「島から帰れない人が出ないよう、万全の対応をしていく」としている。

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島巡りのお供に特製弁当はいかが? 瀬戸内国際芸術祭向け

20日開幕の「瀬戸内国際芸術祭2016」の会場となる岡山県玉野市の宇野港で、地元食材を使った期間限定の弁当を販売。同港は同芸術祭で、直島など香川県の会場への本州側の起点となり、企画した同市のスイーツ専門店「おまち堂 宇野港店」は「船旅のお供にもどうぞ」とPRしている。

 弁当は土・日曜に販売される「うのののり弁」(760円)と、木・金曜に販売される「SAMURAIおむすび」(400円)の2種類。いずれもご飯は同市が空き農地対策で栽培している雑穀入り。

 「うのののり弁」は、ご飯をイチゴのピューレでほんのり赤く染め、地元産シタビラメのフライや焼きのりなどが入る。季節の野菜のソテーや漬物、ハッサクのあんを使ったおはぎなども付け合わせている。

 「SAMURAIおむすび」は焼きアナゴ、大豆入りの2個入り。

 弁当は同店の武田万実店長(39)が「島嶼(とうしょ)部の会場には飲食店数も限られ、その補完に役立てば」と発案。市と相談して「玉野らしさを出すには」と内容に工夫をこらした。

 取り扱い先の一つ宇野港のインフォメーションセンターに勤める八谷澪さん(24)は「色彩バランスが良く、いかにも芸術祭向け。しっかりお客さまにお勧めしたい」と太鼓判を押していた。

 弁当は同店やJR宇野駅で販売される。問い合わせは同店(080・1914・0301)。


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岡山 瀬戸芸のアート求めファン続々

香川 瀬戸芸のアート求めファン続々
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瀬戸内国際芸術祭が開幕

 瀬戸内海に浮かぶ香川、岡山両県の島々を現代アートで彩る「瀬戸内国際芸術祭
 2016」が20日、開幕した。3回目の今回は、34の国と地域から計226組のアーティストが参加。春、夏、秋の3シーズン計108日間の会期中、才気あふれるアーティストたちの個性豊かな作品が観光客を楽しませる。
 2010、13年に続く今回は、12の島と2つの港が舞台。春会期は4月17日までで、香川側が直島、豊島、女木島、男木島、小豆島、大島、沙弥島、高松港の8会場、岡山側が岡山市・犬島、玉野市宇野港の2会場。各会場とも見どころ満載で、このうち豊島では芸術祭初参加の世界的アーティストのスプツニ子!さんが、神話と科学の融合を試みる「豊島八百万(やおよろず)ラボ」を展開する。
 初日は高松市のサンポート高松で午前10時半から開会式が開かれ、アーティストや各国大使館の関係者ら約500人が出席。あいさつで、実行委員会会長の浜田恵造香川県知事は「すばらしい作品と瀬戸内海の自然、文化を堪能してください」と呼び掛け、総合プロデューサーの福武總一郎氏が「アートがいかに地域を元気づけるかを、瀬戸内海から発信したい」と意気込みを語った。


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