岡山 倉敷美観地区 白壁のまち包む柔らかな光


倉敷市の美観地区一帯をろうそくやあんどんで照らす恒例の「倉敷春宵あかり」(同市などでつくる実行委主催)が27日夕、始まった。3月20日までの週末を中心に、白壁のまちは淡い光に包まれる。
 夜のとばりが下りるころ、倉敷川沿いに並んだ約120本のろうそくに次々と火がともされ、一帯は風雅な雰囲気に。大原家旧別邸・有隣荘(倉敷市中央)前には、和傘をシェードに見立てた明かりが連なった。
 町家や観光案内所など8カ所では、花やチョウの影絵の投影もあった。名古屋市から観光で訪れた女子学生(22)は「古いたたずまいが残るまちにキャンドルの光がマッチし、風情を感じる」と話していた。
 点灯は期間中の土曜と最終日の午後6時-9時。今年は初企画として、3月18-20日の午後7時から1時間半、倉敷物語館(倉敷市阿知)の外壁に、民話を基にしたコンピューターグラフィックス動画を上映するプロジェクションマッピングも行われる