岡山 後楽園、岡山県立博物館 「鳥取藩池田家」展にファン次々

岡山市北区後楽園、岡山県立博物館の「鳥取藩池田家三十二万石」展(県教委など主催、山陽新聞社共催)は21日まで。会期最終盤の18日も熱心な歴史ファンが、岡山藩池田家の親戚筋に当たる同家の歩みを肖像画や武具などから読み取っていた。
 それぞれ岡山、鳥取藩の礎を築いた池田光政、光仲はいとこ同士。両者の縁に着目した岡山、鳥取両県の文化交流事業として、関連資料約40点を並べた。
 共通の先祖の戦国武将池田恒興や、その次男輝政に加え「岡山で目にする機会はほとんどない」(同博物館)歴代鳥取藩主の肖像画がそろう。血縁関係にあった徳川将軍家の家紋があしらわれた3代同藩主の「池田吉泰所用甲冑(かっちゅう)」、ともに最後の将軍慶喜の兄弟でもある12代同藩主慶徳、9代岡山藩主茂政が明治維新後に交わした書状も注目の的だ。
 会社員女性(45)=岡山市北区=は「鳥取池田家と岡山とのつながりがよく分かり、米子や鳥取の城に足を延ばしたくなった」と話していた。
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米、伊、仏大使館員ら後楽園視察  岡山 後楽園

主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)に合わせて5月に倉敷市で開かれる教育相会合に向け、米国、イタリア、フランスの在日大使館・領事館の職員7人が18日、事前視察として後楽園(岡山市)を訪れ、岡山の歴史や文化に触れた。
 参加国へのPRを狙いに、岡山県と倉敷市が招いた。亀森敏宏・県県民生活部長が「岡山の良さを大使館や母国の皆さんに伝えていただきたい」と歓迎。園内では岡山藩主が居間として使った「延養亭」などを巡り、県後楽園事務所の野崎正志所長から「後楽園は江戸時代に造られ、開放的で広々とした景観が特徴」と説明を受けた。
 米国大使館広報・文化交流部のジェフ・アドラー副文化交流担当官は「園内は自然が美しく、城も見渡せる。過去と未来をつなぐような貴重な場所だ」と話した。
 2日間の日程で、この日は旧閑谷学校(備前市)も視察。19日は倉敷市で、教育相会合の会場となる倉敷アイビースクエアや美観地区などを訪れる。
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