岡山 西大寺会陽で20日午後交通規制 / 19日に西大寺会陽初の前夜祭

岡山 西大寺会陽で20日午後交通規制

20日に開かれる西大寺会陽に合わせ、岡山東署は同日午後3時20分から21日午前0時ごろまで、会場となる西大寺観音院(岡山市東区西大寺中)など周辺の道路を交通規制する。
 岡山市東区西大寺中1?3丁目を中心に車両の通行を制限。花火の打ち上げのため、吉井川東側の市道も午後6時から8時まで通行止めにする。
 駐車場は東区役所旧庁舎前、向州グラウンドの2カ所が有料(いずれも500円、計390台)。天満屋ハピータウン西大寺店、山陽マルナカ西大寺店など5カ所(計1235台)は無料で駐車できる。同署は公共交通機関の利用を呼び掛けている。
■バスと列車臨時便を運航
 両備バスとJR西日本岡山支社は20日夜、西大寺会陽に合わせて臨時便を運行する。
 バスはJR岡山駅東口から会場近くの昭和被服総業前(臨時バス停)間で運行。岡山駅発は午後6時57分から同9時7分まで10-15分間隔で11本、岡山駅行きは午後10時15分から同11時15分まで10分間隔で8本走らせる。運賃は大人片道400円。
 列車は午後10時47分発の赤穂線西大寺発岡山行きの普通1本。
■oniビジョン生中継
 ケーブルテレビ・oniビジョンは西大寺会陽を20日午後8時半-10時15分に生中継する。岡山民俗学会名誉理事長の立石憲利さんらをゲストに迎え、10時に2本の宝木(しんぎ)が投下される瞬間などを迫力ある映像で伝える。
 県ケーブルテレビ振興協議会共同制作。倉敷ケーブルテレビ、玉島テレビ放送、吉備ケーブルテレビ、井原放送、笠岡放送、矢掛放送でも生放送する。

//////
19日に西大寺会陽初の前夜祭

 西大寺会陽の機運を盛り上げようと、会陽会場となる西大寺観音院は19日、前夜祭「会陽宵祭り?神仏の響(ひびき)」を初めて開く。裸群が宝木(しんぎ)を争奪する本堂の大床を舞台に、高校生や住民グループが和太鼓とタップダンスを披露する。
 観音院によると、かつて西大寺会陽前の3日間は「地押し」と呼ばれる祭りがあり、宝木を模した「宝筒」を奪い合う前哨戦でムードを高めていたが、約50年前に途絶えた。地域住民から「往時のにぎわいが懐かしい」との声を寄せられた観音院の坪井綾広副住職(39)が宵祭りを発案した。
 出演予定は、学芸館高校(岡山市東区西大寺上)和太鼓部1、2年生31人と、地元のタップダンスグループ「西大寺達歩(たっぷ)団」の小学生から大人まで12人。和太鼓部は赤い法被姿で勇壮な「いざなぎ」などオリジナル曲を演奏する。達歩団は音楽に合わせて軽快な靴音を響かせるほか、指導者のタップダンサー郷野朝生さん(43)=美作市=が坪井副住職の読経に合わせてタップダンスを披露する。
 和太鼓部は高校、達歩団は備前岡山西大寺五福座(同西大寺中)などで出演に向けた練習に励んでおり、和太鼓部の小谷純之介部長(17)は「活気にあふれる演奏にしたい」と意気込む。坪井副住職は「恒例行事として定着させ、会陽をさらに盛り上げたい」と話した。
 午後6時-7時。入場無料。問い合わせは西大寺観音院(086  942 2058)。

//////