岡山 備前国の刀剣史たどる特別展


備前国(岡山県)の刀剣史をたどる特別展「備前刀剣王国」が29日、瀬戸内市長船町長船の備前長船刀剣博物館で始まった。平安後期から室町後期までの国宝を含む太刀や刀、短刀など約40点が並び、多くのファンが詰めかけた。3月27日まで。
 備前国は中国山地の良質な砂鉄に恵まれ、物流も活発だったことから約400年にわたって名刀を生んだ。今回は刀剣博物館(東京都渋谷区)、佐野美術館(静岡県三島市)との合同巡回展で、古備前物、一文字派、長船派を中心に、備前刀の変遷が分かる構成になっている。
 一文字派の国宝「一」は、武田勝頼の大軍から長篠城を守り抜いた奥平信昌に織田信長が恩賞として与えた一振り。大正天皇が東郷平八郎に下賜した一文字派の「吉房」(重要文化財)、徳川将軍家伝来の長船派の「長光」(重要美術品)も目を引く。兄弟で訪れた備前市の会社員男性(31)は「脈々と受け継がれ、磨かれてきた技を駆使した究極の『用の美』は本当に素晴らしい」と話した。
 3月3日までは前期で、4日からは後期として一部展示を入れ替え、古備前物の正恒、長船派の景光らの作品を公開する。入館料は一般500円、大学・高校生300円、中学生以下無料。問い合わせは備前長船刀剣博物館(0869 66 7767)。

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